小説アンジェリークEXTRA辺境の王子(高瀬美恵著)を読みました。
楽の七日間(1997年)
辺境の王子(1997〜1998年)
樹海に消えた村(1999年)
の3作入ってます。
あくまで個人の感想ですので他の方が読むとまた違った感想を持たれるかも知れません。
1話、2話共オスカーのナンパがメイン。そして厳格なジュリアス様は相変わらず堅いけれどある種愚鈍(と言っちゃいけないんだろうけど)な所も書かれていて
「楽の七日間」では一生懸命楽器の練習をしていたのにクラヴィスに冷笑されてやめるシーンがあってかなり気の毒に思ってしまいました。
ジュリアス様、ついにギャグにされたか…と。
作家さん、オスカーが好きでジュリアスいじりも好きなのかも知れないと思いつつ最後まで読んであとがきを読むと
「かなり無謀にギャグに走ってます」
「特にオスカーとジュリアスがかなりコケにされてるような」
の一文があってやっぱりそうなんだなと納得しました。
オスカーとジュリアスは特にわかりやすいキャラなのでネタにしやすいんだろうなあと思いました。
自分の中から「書きたい」が出て来て情熱で書く同人誌と違って
このキャラ達で書いて下さいという注文が来て書くんだから難しいだろうなあと思います。
その難しい注文の中面白いSF冒険小説を書かれるんだからプロってすごいなあと思いました。
「辺境の王子」はオスカー主人公の冒険活劇でワクワクしながら読みました。
オスカーが仕事ほったらかしてナンパするだろうか?という責任感無さすぎ問題に突き当たりますがナンパしないとこの物語が成り立たないのでそれは置いといて。
オスカー=ナンパが趣味の人という図式がありますが
何かに憑かれたように(笑)ナンパしてる割に本命ができないんですよね〜。
心の中にやばい感情があってそれを払拭する為に必死に女なら誰でもいい的にナンパしてる人のように思えてしまいます。(極めて個人的な意見)
そしてこれは意外なのかあるいは誰でもそう思ってるのか不明ですが
作者様はリュミエール様を「ストレスのない人」だと思ってるんだなと判明。
そして戦闘能力もある。(オリヴィエは知ってるけどオスカーはこのことを知らなかった)
ゲーム経験だけだとものすごく神経質で胃薬持ってる人と思われてても不思議じゃないので作者様はいろんな媒体見聞きされてるなと。
「樹海に消えた村」は年少3人組とリュミエール様の話。
ギャグ要素多いけど結末がとても幻想的。
この本を読まれた方はどんな感想を持たれたのか気になリます。
古い作品で中古本しかないので読みましたよ!って方いない可能性が高いかもですが
「私は違うな」も歓迎ですのでもし良ければ是非ブログにコメントして下さい。
一作目の感想↓